みなさまこんにちは。
1号館では2014年10月初旬に発売されましたMARANTZ HD-DAC1
を展示開始しました。
最近のMARANTZでは珍しいタイプの製品で注目されています。
主にUSB等のデジタル信号をアナログに変換し、高音質でヘッドホンで
聞けるという商品です。もちろんiPhoneやiPodも接続できます。
アナログの音声出力も搭載しており、
変換した信号をアンプに接続してD/Aコンバーターのみとしても使用できます。
ヘッドホン専用にしてもよし、デジタル信号専用の
D/Aコンバーターにしてスピーカーできくもよしの
便利な商品です。
商品のデザインはMARANNTZらしいPREMIUMシリーズを踏襲した
デザインで小さいながらも高級感があります。
サイドウッド調のパネルデザインも他のモデルにはないにくい所です。
目新しい部分はいいのですが、やっぱり気になるのは商品の音質
や使い勝手。
今のラインナップでは他メーカーを含めMARANTZでさえ
CDプレイヤーにUSB入力がついていたり、アンプにもデジタル入力があります。
当然ヘッドホンの出力もついています。
ではなぜ専用機が出たのか?もちろん音質を重視した作りになっている
からです。
アンプやCDプレイヤーに付く「おまけ」ではありません。
早速改めて聞いてみました。
ヘッドホンには逸品館でも大爆発セールスを記録しているゼンハイザーHD650を
使用しました。
BEN WEBSTER(テナー・サックス) at the renaissanceより
Georgia On My Mind (live)
AIRBOW CD6005/LIVEから光出力でHD-DAC1に接続
開放的でサックスやそれぞれの楽器のセパレーションがよい
ステージが広く感じる。
MARANTZ SA14S1(ヘッドホン出力)
若干ステージが狭くなった印象で、こじんまりしている。
うまくまとまって聴きやすくなっていますが、ちょっと力の
ない音。
AIRBOW SA14S1MASTER(ヘッドホン出力)
全体的に静けさが増し、録音されている観客の声?も分かりやすくなりました。
S/Nが良くなったのでしょう。音の細かさが増えクールになっています。
引き締まった高音質なイメージです。
開放的なHD-DAC1とは違う、緻密で実の詰まった感じがしました。
カーペンターズ GOLDより
TOP OF THE WORLD
AIRBOW CD6005/LIVEから光出力でHD-DAC1に接続
サックスを聞いたときと同じで開放感があり音の伸びを
良く感じます。声の透明度も高く感じます。
比較的音量が大きくても周辺の音が聞こえてくるような
S/Nの良さもあります。
MARANTZ SA14S1(ヘッドホン出力)
声が前に出てきます。(ヘッドホンで聞いていては変な言い方ですが)躍動感を感じます。
曲全体にフォーカスをあてると若干ステージは狭く感じます。
声だけ集中して聞くとかなり弾んだ感じで聞けます。
AIRBOW SA14S1MASTER(ヘッドホン出力)
声と演奏も落ち着いた感じで、全体の透明度は高く感じます。
前にのめり込んで聞く感じよりも、いい席で余裕を持って聞く感じです。
安心感のある、自然な音です。
すでにSA14S1クラスの高級機をお持ちの方でも
十分に専用機の良さを感じれる内容に思います。
プレイヤーやアンプのヘッドホン出力ではやや単調な
音質の場合が多いですが、HD-DAC1はいろいろな曲を
バランス良く、うまく聞かせてくれます。
鳴っているだけでなくきちっとした開放感と躍動感を備えています。
プレイヤー等の直接の出力では出せないプラスアルファの力強さは専用機ならではです。
PCやポータブルプレイヤー、I PHONEやI PODからの音質のグレードアップは
この一台で容易に出来ます。
私も家ではPCから直接ヘッドホンで聞いていますので
このワンランクの違いは痛いほどわかります。
D/Aコンバーターをお探しの方や、自宅でヘッドホンの使用が多い方に
是非ともお薦めしたいHD-DAC1。1号館店頭でお試しいただけます。
ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。