逸品館メルマガ358「2015年7月24日号」

きな臭い話で失礼します。最近、「ヨドバシカメラ」がWEBで排他的な「安売り」を始めています。どうやら「アマゾン」に対抗してWEB市場で勝ち組になりたいようです。それは別に構わないのですが、メーカーに圧力をかけ、自分たちの価格を最安にして他店をつぶす。このやり口の汚さに閉口します。

価格表示を統一しろ!というのは、むしろ価格が安定するので賛成ですが、問題は全店の「価格表示」を「ポイント引き前」にしろという圧力です。これについては、「ポイント還元は現金値引きと同じという、公正取引委員会の見解」が出ていますから、「ポイント還元前の価格表示を守れ」という圧力は、明らかに違法です。けれど、本来ならお客様や弱小販売店を守るべき立場にあるはずの、二次卸会社が大手の圧力に屈して、弱小販売店に圧力をかけてきます。

それでも彼らの安売りが「業界の成長」に繋がるのなら、あえて目も瞑りましょう。けれど彼らは「情報提供能力」がまったく欠如し、市場を育てられません。彼らの関心は、刈り取りだけで、開墾と育成には無関心。だから、彼らに食い荒らしたら、オーディオのような小さな業界はひとたまりもありません。

業界で飯を食ってきた、弱小販売店に育てられてきた、二次卸が率先して、古くからの顧客を切り捨てる。本当に腹立たしいことです。不毛なことですが、それはここだけの話ではなく、資本主義社会の基本的な「競争原理」なので仕方ありません。人間の欲とはどれほど深いものか・・・。大きな組織を見れば見るほど、つくづく嫌になります。まあ、生きのびるためには戦争をして人を平気で殺すのが、人間の作った国家ですから、権力を求める人間の心など、所詮その程度もの。人間のそんな一面は、なんだか寂しいですね。

私は、こんな意味のない「価格競争」には、立ち入りたくないのですが「やられたらやり返すこと」を怠ると、いつの間にか自分がやられてしまいます。逸品館のWEBサイトで「価格を表示していない商品」は、ほぼ間違いなくカメラ屋や家電量販店より安いので、どしどしお問い合わせください。

カメラ屋よりも安くできるのは、何も不当に利益を削っているのではありません。オーディオ専門商品に関しての販売力で逸品館がヨドバシよりも「上」だからできることです。家電と違って、オーディオ製品は販売からアフターサービスのコストがかさみます。よりサービスを長く提供し続けるためにも、利益を削るのは良くありません。こんな無意味な戦争したくないのですが、お客様に「逸品館はカメラ屋より高かった」と失望させたくないので、逸品館がなくなっては困る、というありがたいお声にお答えするためにも、ここは頑張ります。

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