皆さん、こんにちわ。
敬愛するボウイ先生に逝かれて、師を失った弟子の心境のテンです。
もはや「現在進行形のボウイの思考」は存在しないわけで、
しみじみ喪失感を感じています。
さて、常に凄腕ばかりを揃えて来たボウイバンドの中で、
若い頃からボウイと仕事をして来たギタリストのアール・スリックが
先日、ビルボードライブ大阪でボウイのトリビュート・ライブを行いました。
76年発表のアルバム「Station To Station」の完全再現です。
*サイン貰いました。(彼は参加してないアルバムですけど)
Let’s Dance やジギー・スターダストのように誰でも知っている
派手なアルバムではありませんが、
ボウイの作風が完成したと言っても良い、このアルバムを選ぶところがニクイと言うか、
さすがよく分かってらっしゃる。
やる方も聴く方も「お互いボウイ・マニア」みたいな暗黙の共感を感じますね。
で、問題は誰がヴォーカルをやるのか?ですが、
これがなんと長年、ストーンズのバック・ヴォーカルを務めているバーナード・ファウラー。
そう言えば、こんなレゲエな兄ちゃんが居たなー。
しかし、この頃のボウイはこんな感じです。
それが、このゴツイ兄ちゃんです・・・・。
*右の人です。隣はミック・ジャガー御大。
ガタイもデカいし、出てきた時はプロレスラーかと思いました。
でも、この人、ぱっと出てきただけで人柄の良さがにじみ出てるんですよね。
*ほんとです。ジェントリーな人でした。
後のメンバーはジギー時代のギタリスト、ミック・ロンソンの娘さんのリサ・ロンソン、
ドラマーにアール・スリックの息子など総勢 7人。
アール・スリックはボウイが居なくても、相変わらず MCひとつするわけでもなく、
あの前かがみスタイルで黙々とギュイ~ンと弾いていました。
しかし、PAはかなりイマイチだったかも。
あの狭いハコの中では轟音過ぎて、聴き取りにくかったのが残念。
[セットリスト]
1.Station To Station
2.Golden Years
3.Word On A Wing
4.TVC15
5.Stay
6.Wild Is The Wind
→ここまで「Staion To Staion」完全再現。
このアルバムでのボウイは「退廃的でスノッブ」な感じなんですが、
ファウラー先生のパフォーマンスはどうしても「野獣の咆哮」(笑)。
ま、「この際そんな事はいいや」ですけど。
7.Diamond Dogs
→曲調がストーンズっぽい&アール・スリックの持ち味全開の曲なので
演奏もハマってました。
8.Valentine’s Day
→一昨年、発表された「The Next Day」からアール・スリックが参加した曲。
この選曲もナイス !!
ボウイ抜きとは言えライブ・バージョンが聴けたんですから。
9.Win
10.Heroes
→最後の2曲はもうちょっと選びようがあるぜよ?と思いました。
わざわざ Win やらなくても・・・。
ここは月並みでも 「Life On Mars→ジギー・スターダストで大合唱になって終わり」にすれば
良かったんじゃないでしょうか。
1時間半もあったかな?くらいの短いステージでしたが、
来た人は皆、それぞれの「心の中のボウイ」を偲んだ擬似ボウイ・ライブでした。
最後にアール・スリック&バーナード・ファウラーにサインを貰って握手しました。
英語が話せたら「貴方のソロアルバムも持ってるし、貴方が弾いてるからってんで、好きでもない
デヴィッド・カバーデイルのソロも買ったよ」と言いたかったです((笑))