寒い冬の日には送信管を採用した真空管アンプは如何ですか

逸品館ブログをごらんの皆様、こんにちは。

逸品館、木村でございます。
毎日、寒い日が続きますが、いかがお過しでしょうか。
実は先日、715Bという真空管を使用した真空管アンプの
音を聞く機会に恵まれました。
715Bはその先代モデルである715Aがかつての
第二次世界対戦で米軍のレーダ基地にてパルス変調用に
使われていた球という事をだいぶ前にOM(オールド・ハム。
ベテランのアマチュア無線家)さんに聞いた事があります。
ヒータ電力も凄まじく26V、2Aなので単純計算で52Wです。
よくオーディオアンプに使われる大型出力管6550のヒータ
電力は6.3V、1.6Aで約10Wですから、いかに715Bの
ヒータ電力が大きいかおわかりいただけるかと思います。
715Bはパルス変調菅という事もあり、プレート損失は
65Wと送信菅と考えれば小さいほうですが、最大プレート
電圧は1万5千ボルト!!で最大ピーク電流は15Aまで流す事が
出来るという脅威のスペックを誇る真空管であります。
私が聞いたアンプは715Bを3極菅接続にして、プレート
実効電圧450Vのシングルアンプでしたが、なかなか
分厚くそして前に前にグイグイ音が出てくる印象でした。
同じ送信館でも801A/VT62など、ヒータ電力の小さい球は
その傾向が出ない印象でしたのでヒータ電力の大きい球、
特に送信館は分厚い音が出やすいのではないかと
私は個人的に思っております。
現在、逸品館で取り扱っている中で送信館を使用した
真空管アンプはそれほど多くはありませんが、
下記の通りとなります。
 
TRIODE – TRV-845SE 販売価格はお問い合わせ下さいませ。
出力菅に直熱送信3極管845を採用したプリメインアンプです。
出力も20Wありなかなか強力です。
TRIODE – TRV-P845SE 販売価格はお問い合わせ下さいませ。
TRV-845SEのプリ部を省略した845パワーアンプ。
プリ部が必要ないという事であればこちらをどうぞ。
YARLAND – TJ845/211-S2 販売価格はお問い合わせ下さいませ。
直熱3極出力管211と845をスイッチ切り替えでコンパチブルに
使用できるシングルアンプです。
購入時に出力菅を211か845を選ぶ事ができますので
好みの真空管を選択下さいませ。
下記は中古品となります。
HIGH-CLASS-AUDIO – Blankenese
販売価格¥850,000-
かつて神奈川に存在し高品質・高音質なアーディオ製品を
製造販売していたHIGH-CLASS-AUDIOのBlankeneseです。
300Bより直線領域が長い211をプッシュプルで使用し
音離れの良い真空管アンプです。
下記商品は中古品になります。
AUDIO-SPACE – REFERENCE-THREE(805)
販売価格¥380,000-
805という3極送信管を採用したモノパワーアンプです。
805はフェラメントの定格は10V3.25A、32.5Wと
845と一緒ですが最大プレート電圧1500V、
プレート損失125Wに強化されている真空管です。
この805をシングル接続で使用し最大40Wを出せる
なかなか強力なパワーアンプです。
それではまだまだ寒い日が続きますが、暖かくして
音楽ライフをお送り下さいませ。
また逸品館ブログでお目にかかりましょう。
逸品館、木村でした。
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