中古品 FOCAL – STELLA-UTOPIA-EMのご紹介

今回はフォーカル ステラユートピアをご紹介します。

FOCAL – STELLA-UTOPIA-EM/インペリアルレッド

現金・お振込みでのご注文、お問い合わせはこちらから

クレジット決済でのご注文、お問い合わせはこちらから

スピーカーユニットのマグネットを「電磁石」に置き換える方法は「励磁型」と呼ばれ、すでにいくつかの製品が発売されている。しかし、そのほとんどは小さなメーカーから発売され、Focalのような国際的なスピーカーメーカーから「励磁型」のユニットを使う製品が発売されることは非常に少ない。少なくとも私の知る限りではFocalだけだ。

ここで「EM(励磁型ユニット)」について少し説明しよう。スピーカーのユニットは、ユニットに巻かれたコイルに電流を流し「磁気」を発生することで動かしていることは、皆様もご存じだと思う。しかし、コイルに発生した「磁気」から駆動力を得るためには、反発あるいは吸着させるための「磁力」が必要になる。磁石の同極(S/S、N/N)を近づければ反発するが、異極(S/N)を近づければ引きつけられる。この原理を応用するためには、ユニットのコイルを取り囲むような形状で「マグネット」を配置しなければならない。

ユニットのコイルとそれを取り囲むマグネットによってスピーカーの磁気回路は構成されるが、普通のスピーカでは、このマグネットに「永久磁石」を使っている。使われる永久磁石には、いくつかの種類があって「フェライト」、「アルニコ」、「ネオジウム」などが有名だ。この3つの永久磁石は、その順に発生する磁気が強い。つまりフェライトよりもアルニコが、アルニコよりもネオジウムの磁気が強い。最近のスピーカーでは、ネオジウムが使われることが多くなったが、それは磁力がずば抜けて強いからだ。スピーカーに強力な磁石が求められるのは、磁力が強ければ強いほど(正確には磁力線密度が高ければ高いほど)音質に有利だからだ。

近年、スピーカーのマグネットにネオジウムが多く使われるようになったのは、ネオジウムが強力なことに加え、EVカーのモーターなどに強力な磁石が必要なため、そういう用途でネオジウムの生産が活発になったことも影響していると考えられる。蛇足になるが、ネオジウムには「希土類」の金属が使われ、その産出のほとんどを現在は中国に頼っている。 もし、中国が「希土類」の輸出を大幅に規制すれば、ネオジウムマグネットはすべて中国製になってしまうかもしれない。 国産ネオジウムマグネットと、中国製ネオジウムマグネットに音の差はあるか?聞き比べなければわからないが、それは確実にあると考えるのが自然だろう。

それはさておき、ネオジウムを超える磁力を取り出せる「究極の方法」が一つある。それが「電磁石」を使う方法だ。電磁石の場合、コイルに流せる電流値を大きくすればするほど磁力は大きくなる。電線に流せる電力が無限であれば、無限パワーの電磁石ができる。それを実現するには、常温超伝導を実現しなければならないが、そこまでの究極を追求しなくても、電磁石ならネオジウムを大きく超える磁力が生み出せる。永久磁石を電磁石に置き換えることで、スピーカーの磁気回路の磁束線密度は大幅に向上する。

磁束線密度を向上できれば、小さな磁力で大きな駆動力が得られるようになるからボイスコイルを小さくできる。駆動系を含めたユニットは軽くなり、レスポンスは向上し、インピーダンスは低下する。つまり、大量の空気を小さな磁気回路で駆動できるようになるのだ。 この理想を目指して生まれたのが「EM」方式だ。EM方式のメリットは、ユニットが大口径になればなるほど大きくなる。逆にツィーターなどでは、構造が複雑になる割にメリットが小さい。そこでFocalは、Stella Utopia EMのウーファーにのみこの「EM」を採用している。 2010年 10月 音質比較より)

 

 

最近発売された高額スピーカーの多くは、「過去の栄光」にすがるばかりで、新しい技術に挑戦せず「売れれば儲かる」的な企画物で、私は少々辟易していた。そんな中で登場したFocalのStellaは励磁型ユニットを搭載し、スピーカーの未来を感じさせる、久しぶりに興味を引かれるスピーカだった。

試聴を終えて感じるのは、Scalaと比べEMウーファーを使ったことで低域が劇的に良くなっているのはもちろん、中高域も大きくリファインされていることだ。

Stellaは励磁型の特徴でアンプに優しい。だから一台のアンプで鳴らしているにもかかわらず、まるでマルチアンプ駆動のスピーカーのような音が出る。Bi-Wireに対応するStellaを2台のアンプで鳴らしたらと想像すると、ちょっと想像が及ばないほど一台のアンプで鳴らしても凄い音が出る。

スピーカーからネットワークを取り払い、ユニットの質量をゼロにしたように軽々と大型スピーカーが鳴る。あるべき音、ソフトに収録された音だけが再現される。あるいは、アンプが出力した信号だけが音波に変換される。それはものすごく新鮮で、今までに聞いたことがないような感動を覚える音だ。

大型にもかかわらず、雑なセッティングでも音はきれいに広がる。しっかりとFocalらしい独特の厚みと、色気も失われていない。最新技術の粋と、フレンチテイストの融合から生まれた、新生代の高性能スピーカー。「新しい風は、いつもフランスから」その広告コピーに恥じない新製品、それがStellaだ。(2010年 10月 音質比較より)

◎FOCAL stella utopia EM スピーカー音質試聴

 

◎Stella Utopia EMの仕様をご紹介します

サイズ、重量ともにかなり大きめです。

キャスター付きなのでちょっとした移動であれば一人でも可能です。

 

13″(33cm)“W”コーン エレクトロ・マグネットEMウーファー
永久磁気の代わりに電磁石を用い究極のマグネット・パワーを生み出すエレクトロ・マグネット(励磁)技術採用。 レーザーカット加工が施された第3世代 “W” グラス・サンドイッチ・テクノロジー振動板。

 

6.5″ (16.5cm) パワーフラワー“W”コーン ミッドレンジを2台搭載
・第3世代Wコンポジット・サンドイッチ・テクノロジーを採用し、精緻なレーザーカット加工が施された振動板。
・パワーフラワー磁気回路搭載。リーケージフラックスを抑えながら強力な駆動力を発揮。

 

IAL2 ピュアベリリウム インバーテッドドーム ツイーター
逆ドーム形状を持ったピュアベリリウム・ダイアフラムが1~40kHzの広大な再生帯域を獲得。
IAL(Infinite Acoustic Loading = 無限の音響負荷)構造 により、低域の共振周波数 (f0) を580Hzまで下げた余裕ある設計。

 

裏側のパネルを開けると、ウーファーのダンピングファクター、ミッドレンジのスロープ、ツィーターのスロープおよび音圧を3段階に切り替えられるジャンクションがあります。

 

電磁石を駆動するために電源の供給が必要で 別置き電源ユニットが備わっており、こちらから給電しています。

 

スピーカーターミナルはバイワイヤリング対応

 

◎商品の状態をご案内します。

本体は目立つ傷ありません。

色はインペリアルレッドです

 

電源ユニットにすり傷があります。

 

付属品は、取扱説明書・グリル・アクセサリーBOX・電源ユニット・ACケーブルx2・DCケーブルx2(元箱欠品) 

以上
大変状態の良い商品になります。ぜひこの機会にご検討ください。

商品の配送はピアノ便になります。あわせてお見積りさせていただきます。

 

商品についてのお問い合わせは 

逸品館1号館 営業時間 10:00~19:00 TEL06-6644-9101 までご連絡ください。

現金・お振込みでのご注文、お問い合わせはこちらから

クレジット決済でのご注文、お問い合わせはこちらから

カテゴリー: オーディオ, 中古品&B級品, 本日のブログ パーマリンク