投稿者「逸品館代表 清原裕介」のアーカイブ

逸品館メルマガ331「秋冬の新製品レポート」

秋~冬に向け、各社が新製品の発表を始めています。新製品発表会に出向いたり、新製品を試聴した結果を順次HPにアップロードしているのは、ご存じの通りです。... 続きを読む

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逸品館メルマガ330「夢見る大切さ」

週刊プレイボーイの取材で縁がある近兼拓史さんから、彼がパーソナリティーを担当し、ラジオ大阪・毎週月曜日の24時からの30分枠で放送されている「近兼拓史 ワールドニュース」にゲストとしてお呼びがかかました。「近兼拓史 ワールドニュース」放送済み番組の一部は、YouTubeで見聞きできます。 エリア51前編/後編は、それぞれ15分でなかなか面白い内容でした。その他の3本は5分程度なのでちょっと物足りない感じがしましたが、大人の「遊び」感覚で聞けるちょっと変わった番組です。 ○エリア51(前編)... 続きを読む

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逸品館メルマガ329「楽器の音色と言葉の声色」

前回のメルマガでは映画と音楽の関わりについて書いてみました。音と感情には密接な関係があります。言語は思考を正確に伝達するために人類の歴史の中では比較的新しく発達した手段です。言語を持たない高等ほ乳類である霊長類は今も鳴き声をコミュニケーションに使い、鯨やイルカも同様に、歌に似た鳴き声でコミュニケーションを行っていますが、人間も言語を発明する以前は動物と同じように「鳴き声」がコミュニケーションの手段でした。 音楽とは、人間の鳴き声を「楽器」で似せたものだと私は考えています。すべての音には「感情」があります。一般的には、リズム・メロディー・ハーモニーが音楽の三要素とされていますが、私は人間の感情に密接な関連を持つ「楽器そのものの音色の変化」がより重要だと考えています。 言語は音楽とはあまり関連がないと考えられますが、それは違っています。言葉のアクセントや抑揚は、メロディーとリズムそのものです。ハーモニーに相当するものは言語に見いだしにくいですが、「声色」は楽器の「音色」に相当します。「だ・い・す・き」と心の中で考えてください。大好きの対象が、人間なのか動物なのか、あるいはオーディオの音なのか食べ物なのか、その違いで「だ・い・す・き」の「声色」が変わります。「き・ら・い」では、本当に嫌いなのか、好きだけれど嫌いと言っているのかで「声色」はまったく変わります。 言葉でのコミュニケーションは、ある程度の文章の長さと「言語的理解力」が必要です。英語が分からなければ、英語で話しかけられても理解できません。けれど「だ・い・す・き」と「あ・ぶ・な・い!」に使われる「声色」は全く違っているので、「声色」すなわち声の調子で「ある程度の意味」が伝わります。 この「声色」を楽器で似せているのが「音色」です。打楽器は少し難しいかも知れませんが、人間が触れながら音を出すバイオリンなどの弦楽器では、人間の声色よりも多彩な音色を発生させられます。明るい音、暗い音、楽しい音、悲しい音。バイオリンはそれを自由自在に音色で表現することができる楽器です。 私はオーディオ機器の音質リポートに「音色」と言う言葉をよく使います。それがオーディオ機器の「感情表現能力」と密接に関連するからです。アクセントと抑揚が明確な「語り手」と文章を棒読みする「語り手」のどちらが読み上げる物語が楽しいか?オーディオ機器の評価はそれと似ています。どれだけ音が細かくても、音色の変化に乏しいオーディオ機器が奏でる音楽は単調です。私は、感情豊かな音を出すオーディオ機器を好みます。それは、機器が持つ再生周波数帯域(低音~高音がどれだけ出せるか)や解像度(細かい音がどれだけ明瞭に聞こえるか)よりも遙かに大切です。例え息づかいが感じられるほどの高性能なオーディオ機器でも、その息づかいがロボットのように聞こえるなら、楽器を奏でる奏者の情感が伝わらなければ、最初は良くても遠からずその機器には「飽きる」はずです。 オーディオ機器の「聞こえる性能」をデモンストレーションすることは容易く、「聞こえない」感情を伝える性能をデモンストレーションすることはとても難しいのです。だから、機器を試聴なさる時には、是非お店を選んで欲しいと思うのです。 ... 続きを読む

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逸品館メルマガ328「音と映像の関わり」

このメルマガにも何度か書いたと思うのですが、「映像」と「音」の関わりはとても密接です。「モノクロ・サイレント」にこだわった「チャップリン」ですが、「音楽」にはとてもこだわったことが知られています。 チャップリンは映画に合わせて音楽を編曲し楽譜を記すだけでなく、自ら作曲も行っています。多くの歌手がカバーしたことで有名な「スマイル」は、チャップリンが自らの映画1936年の『モダン・タイムス』のために作曲したインストゥメンタルのテーマ曲です。   今年訪問することができたウィーンオペラ座には、「オーケストラボックス(舞台と観客席の間に設けられた演奏席」がありましたが、サイレント時代の映画館も同様で進行する映画に合わせてオーケストラボックスで生演奏が行われていました。チャップリンは、自身の作品の上映時にはオーケストラボックスで指揮もしたそうです。   私の記憶にも「映像」と「音楽」が結びついたものが多数ありますが、特に多いのは「ジュリー・アンドリュース」の歌う場面です。サウンド・オブ・ミュージック、メリー・ポピンズ、チキチキバンバンなど、多くのディスニー映画と彼女の歌声は切っても切れない関係にあります。古い映画では、カサブランカの「アズ・タイム・ゴウズ・バイ」やマイフェアレディーの最後のシーンでヒギンズ教授が針を落とす蓄音機から流れ出す「イライザの声」に合わせて、イライザ(オードリーヘップバーン)が歌いながら登場する場面。最近の映画では、「おくりびと」で使われた「チェロ」の音。様々な音が映像と結びついて、脳裏に焼き付いています。 幸せな場面と、幸せな音楽。切ない場面と、切ない音楽。 こんなことを書いていたら「淀川長治さん」を思い出しました。彼が遺した「映画のどこがいいって、あの庶民性が一番いいですねえ。ソバ屋も大学の先生も同じように泣いたり笑ったりするんですからねえ。庶民性がわたしにぴったりなのねえ。はい、芸術性の高い映画はあんまり好きになれませんよ。」と言う言葉に強い共感を覚えます。   私は淀川さんが言う「芸術性の高い映画」とは、「お高くとまっている面倒くさい映画」のように思います。また、私はK-POPも聞きますが、正統派クラシックのような「芸術性の高い音楽」も大好きです。料理の価値が「金額」で決まらないように、映画や音楽もそれを「作る(生み出す)人の気持ちの大きさ」で決まるのだと思うからです。それを正しく理解し、わかりやすく人に説く「評論家」として、淀川長治さんは最高の評論家でした。日本のみならず世界的にこういう「人として尊敬できる評論家」が少なくなり、その後継が育たないことが残念でなりません。   映画を音楽やオーディオに置き換えると、私の気持ちにピタリと当てはまります。「音楽は万人に平等であるべき」という私の思いを具現化した商品が「AIRBOW」です。AIRBOWには低価格の製品から高価格の製品まで実に豊富なバリエーションがありますが、お薦めは最近発売した「Beat... 続きを読む

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逸品館メルマガ327「日本と欧州オーディオマニアの違い」

5月にドイツ・ミュンヘンで開催されたHIGH-END Audio Show見学について感じたことを書いてみました。 ・ミュンヘン HIGH-END Audio Show 見学記 今年5月、ドイツ・ミュンヘンで開催された「HIGH-END... 続きを読む

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