投稿者「逸品館代表 清原裕介」のアーカイブ

逸品館メルマガ2018年1月12日号

みなさま、こんばんは。今年は、大阪でも底冷えを感じるくらい寒い日が続いています。一部地域は、大雪に見舞われ被害も発生しているようです。無事にお過ごしになれるよう、願っています。 来週土曜日(20日)に「TANNOY... 続きを読む

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逸品館メルマガ2018年1月5日号

みなさま、あけましておめでとうございます。 私がこのメルマガを書き続けているのは、オーディオで音楽を聞く喜びと成熟 した、その「文化」を一人でも多くの方と分かち合いたいからです。そして、 できれば「子供たち」にもその素晴らしさが伝わる「簡潔な文章」が書けない だろうかと、いつも頭を悩ませています。けれど、私達が目にする「オーディオ ・ニュース」のほとんどが、見た瞬間にじんましんが出そうな難解な数式や、 英語をそのままカタカナにしたような、意味不明の言葉が多用されているでは ありませんか。 最近のレコードブームがゴールデンタイムのニュースで紹介されていました。 「レコードにはCDに記録できない高い周波数が記録できるから音が良い」。 分かったようで分からない、こういう「言葉の選び方」が、「一般の人」を オーディオから遠ざける原因になっています。もっとわかりやすく、直感的に 「レコードの音の良さ」を伝える言葉は、見つけられないのでしょうか? 人と人の心を結ぶ素晴らしいオーディオと言う「文化」は、大企業が語るような 「技術主導」のものではありません。一般の人にその素晴らしさを説く評論家は、 断じて「説明員」であってはならないし、評論文は「技術解説書」であっては なりません。私が考える、「理想の評論」とは、「的確な比喩」で、その 素晴らしさを伝える文章。読んだ瞬間、「紹介すべき製品の素晴らしさ」と 「その製品を使うシーンが浮かび上がる」文章です。私はかつて、そういう 「評論」を体験し、心が震えた経験があります。それは、知人の紹介でステレオ サウンド誌を代表する評論家「菅野沖彦さん」の自宅を訪れたときのことです。 それは、もう10年以上前の暑い夏の日でした。滞在したのは、僅か2時間に 満たないほどだったと思います。大先輩に教えを請えるめったにない機会だった ので、たぶんオーディオについて「も」熱く語ったはずです。けれど、不思議と オーディオの話しは覚えていません。私は無類の車好きで、カートレースでは チャンピオンを獲得したこともあります。実は、菅野先生も新聞記者の薄給では 買えない「ポルシェ911」を買うために評論家に転職したほどの「車好き」なの です。共通の「趣味」の話題から出てきたのが、菅野先生が還暦を記念して世界 で一番速いレーシングカー「F1」に乗るために、フランスへ行ったときのお話です。 この話は、「F1」に乗れるかどうかのテストのためまず「F3」に試乗したところ から始まります。「F3」でサーキットを走った後、メディアルチェックを受けて、 「ドクターの許可」が出た武勇伝。「F1のコクピットに向かうとき」の緊張感と、 ウォーミングアップ中のそのけたたましいエンジン音のお話し。そしていよいよ 「F1試乗」に話が進み、私の興味も最高潮に達します。そこでおもむろに私が、 「それでF1はどんな感じだったのですか?」と切り込むと、菅野先生は「いや~、 清原君あれはすごいよ!まるで、大砲の弾に乗っているようだったよ!!」。 たったそれだけで、「F1試乗コメント」は終了です。 大砲の弾になど、乗ったことがある人はいないし、乗れるはずもありません。 けれど、「F1」の「音」、「振動」、「スピード」のすさまじさを「大砲の弾」 に例えれば、長々とした文章を書くよりも強く的確に、一瞬でそのすごさが 伝わる。ああ、この人の言葉の力、この人の比喩には、私はまだまだ足下にも 届いていないと感じると共に、菅野先生のような評論家がいたからこそ、 ステレオサウンド誌を通じてオーディオはこんなにも注目を集めたのだと、 つくづく実感しました。「機会があれば、何か一緒にやりたいね」。菅野先生の 温かい言葉をいただいて、訪問は終了しました。 菅野先生だけでなく、芥川賞作家の「五味康祐」氏も名を連ねていた、当時の ステレオサウンドの評論には、わくわくするような夢とロマンがちりばめられて いました。私たちがオーディオに求めているのは、刹那的な音の良さでは ありません。未来に広がる「夢とロマン」です。それを語れてこそ、まっとうな 「評論」と言えるのでしょう。いつか私も、そんな文章が書けるようになりたい です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ——————————————————————– ◇◆◇◆◇◆《1月20日... 続きを読む

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逸品館メルマガ2017年12月29日号

みなさま、こんにちは。すでに今年の仕事を終えられた方も多くおらっしゃる と思います。 年内、逸品館の営業は、明日30日19時まで。年始は、4日10時から営業いたします。 アマゾンでは、年末年始休業中でも主要商品のご注文・お届けが承れます。 お急ぎの場合など、アマゾン・オーディオ逸品館をご利用下さいませ。 https://www.amazon.co.jp/s?me=A1IXUXB6GSLGIV ※価格の横に、prime... 続きを読む

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逸品館メルマガ2017年12月15日号

みなさま、こんばんは。いよいよ年の瀬が近づいてきました。 本日より全国の映画館で「スター・ウォーズ/最後のジェダイ『エピソード8』」 が封切られました。 スターウォーズシリーズは、4作目の『エピソード4/新たなる希望』までは、 「ジョージ・ルーカス」が監督し、その後2つストーリーを含めた「全6部作」で ルーカスが描いたストーリーは完結しています。 しかし、2012年10月ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカスフィルムを 買収したことで「ディズニー主導」による、新たな3部作の製作が発表され ました。また、『エピソード7』から始まるこのシリーズでは「女優が主役」と なっています。時代の流れを感じさせられます。 もし、まだ「TV内蔵スピーカー」で映画を見ていらっしゃるなら、是非 「サラウンドシステム」をお考え下さい。音質向上で、同じテレビの映像が全く 違って見えるほど、世界観が変わります。 インターネットによる、映画の配信も普及してきました。ステレオ音声を サラウンドに変換するのも大きな効果があります。 具体的に、どのように変わるかというと、まず「ライトセイバー」の ブーン・ブーンといううなり音が「耳のそばでなっている」ように聞こえるよう になります。 「ブラスタ-」から発射される、レーザー光が「体を突き抜けるように鋭く」 聞こえます。 台詞が「肉声」のように生々しくなります。 では、今よく売れているAVアンプのおすすめモデルをいくつかあげてみましょう。 ■薄型AVアンプの中で、4K/3Dサラウンドに対応する唯一のモデル marantz... 続きを読む

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逸品館メルマガ2017年12月8日号

みなさま、こんにちは。12月に入り、街は恒例のクリスマスムードです。 大阪は、御堂筋の銀杏並木がLEDでライトアップされて、夜はとても綺麗です。 ライトアップ期間中は、平均車速がグンと落ちます(笑)。 ライトアップ効果もあってか、マスターカード調べでは、今年大阪が「世界一の 観光都市」になったそうです。 人気の理由は、京都や奈良、琵琶湖などバラエティーに富む観光地まで、一時間 程度でアクセスできる便利さと、なんといっても「安くて旨い!」効果だと 思います。 今年の年末にも「安くて旨い!」を満載した、DMの発行を予定しています。 DM作成のため時間を取られ、テストレポートが手薄になっていますが、ご容赦 くださいますようお願いします。 情報収集のため、私は「FaceBookのオーディオ・グループ」をいくつか閲覧して います。 たいていの記事は「自慢話」と「教えて欲しい」のどちらかで、話題になる問題 は解決済みのことも多いのですが、「彼らは持論を展開することを楽しみとして いる」ようなので、私はもっぱら「読む」だけに徹しています。 けれど、時々「批判の応酬(持論の押し付け合い)」で「場が荒れる」ことが あります。 行き過ぎると、互いの人格さえ否定しあうほど、激しい言い争いになります。 つい、最近も「サラウンドの可否」で場が荒れました。 私は、AIRBOWの開発やYAMAHA技術者などとの交流から、「最新の多チャンネル サラウンドは、ステレオ再生よりもリアルである」ということを確認しています。 最良の多チャンネルサラウンドでは、目をつむれば、現場にいるとしか思えない ほどリアルにコンサートが再現されます。 (もちろん音質は、コンテンツの録音・制作で決まるのは、ステレオと同じです) けれど、サラウンドが「ゴミだ」と言う人が現れ、喧々諤々を通り越して人格 問題に触れるほど場がヒートアップしました。 さすがに不味いと思い、少し自分の考えを書き込みました。 2ch(ステレオ)では、生演奏を聞くようなリアルな臨場感は得られない。 これは事実だと思います。 けれど、「工夫次第」で、生演奏を超えるほどリアルな「バーチャル空間 (コンサート)」が実現するのも事実です。 2chは、システムの音質が不十分でも、絵画のように工夫次第で、記録を超える 素晴らしい再演奏がもたらされます。 芸術的であり、趣味としての深さを持っています。 これに対して、サラウンド+自動音場調整+多チャンネルを駆使すれば、誰もが 簡単にどんな環境でも、生演奏に匹敵するリアルな再現コンサートを楽しめます。 面倒な作業は、自動音場調整が行うので、工夫する余地が少なく、装置を弄る 知的な楽しみはとても薄くなってしまいます。 このサラウンドは、記録であり、誰もが平等に「生演奏に近い音質で音楽を聞く ことができる」ようになりました。 スピーカーは多いですが、それほど本格的なものでなくても良い音が出るので、 価格も2chよりも安くなります。 つまり「2chは趣味」、「サラウンドは道具」と定義することで、論争をヒート ダウンさせることができたと思います。 2chとサラウンド。どちらも、音楽を再演するための手段ですが、内容は相当 違っています。 車なら、マニュアルシフトとオートマチックを比べるようなものです。 あるいは、レーシングカーと、自動操縦が搭載されたセダンを比べるようなもの。 手段を問うか、結果を問うか、議論がすれ違うはずです。 確実に言えるのは、昔よりも格段に安く、良い音が実現するようになっている ことです。 「安くてうまい、それが大阪」は、変わらぬ逸品館のモットーです。 ———————————————————————- ... 続きを読む

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