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女子部はみんなFF派!ファイナルファンタジーXIII
「社長のうんちく」カテゴリーアーカイブ
逸品館メルマガ054「響き、音色/トーンの重要性・その3」
前回のメルマガでは「音色/トーン」の重要性を感じることができるソフトをPOPSから取りあげてみました。今回は、より「音色/トーン」が重要視される音楽クラシックのソフトを取りあげてみたいと思いますが、その前に楽器と「音色/トーン」の関係について少し説明したいと思います。 「シンセサイザー」という電気楽器をご存じだと思います。正弦波、ノコギリ波、矩形波などを組み合わせて、楽器の音を電子的に合成して作り出す装置です。シンセサイザーは、1970年代頃から音楽に使われるようになり、どんどん発達を続けて現在に至ります。最初は、単純な波形しか組み合わせることが出来ず、取り出せる音も単純でした。デジタル回路の進歩と共に、組み合わせることができる波形(音波)の数が飛躍的に増え、また生の楽器の音を録音して音源に使う(サンプリング)という方法が取り入れられてからは、生楽器にかなり近い音(音色/トーン)が取り出せるようになりました。このようにシンセサイザーの進歩は、複雑な波形(音波)が出力できるかどうか?と共にあります。複雑な波形こそ「複雑=深い音色/トーン」の正体だからです。 同様の考えを生楽器に当てはめましょう。トライアングルの音色は、非常に単調です。なぜなら、トライアングルの発音部分は、ただの丸棒を曲げただけの単純な形で、音が発生するのも打撃を受けた、一点から始まるため、発生する音波の波形が非常に単純だからです。 しかし、打楽器でも、シンバルになると様子が変わってきます。打撃は多点(点接触から面接触へ)となり、振動する物体の形状も単純な丸棒から、凹凸のあるすり鉢状へと複雑になります。シンバルに与えられた打撃のエネルギーは、シンバルの金属板の中を迷走しながら広がり、あるいはぶつかり合います。その結果として、シンバルの発する音は、トライアングルとは比べものにならない複雑な波形を形成するのです。この二つの楽器の音を聞き比べれば、音波の複雑さが「音色/トーン」を変えていることがわかるはずです。 バイオリンは、さらに複雑です。発音体の弦の構造は、シンバルよりも単純かも知れませんが、弦に振動(エネルギー)を与える弓の構造は、非常に複雑です。バイオリンの弓は、馬のしっぽの毛を束ねて作られ、この毛が引っかかったり、外れたりを繰り返して弦を振動させます。弦と弓が触れるポイントは、複雑に変化する多点接触になっています。その上、弦と弓の密着力(テンション)も連続に可変するため、弓から弦に加わるエネルギーの変化は、打楽器とは比べものにならないほど格段に複雑になっています。これらの「複雑なエネルギーの変化」が「弦=発音体」に加わることでバイオリンは、複雑な音が出せるのです。バイオリンを弓でなく指で弾いて(ピッチカート奏法)音を出すと弓で弾く場合に比べ、遙かに単純な音しか出せないことからも、弓で弦を弾くということがバイオリンの「音色/トーン」を万華鏡のように複雑にすることがわかります。 ここまでの説明でバイオリンが「複雑な音色/トーン」を持つことは、わかりました。しかし、多彩な音色を持つ楽器はバイオリンだけではありません。楽器の王様と呼ばれるピアノの「音色/トーン」も素晴らしいものです。それでも、小さなバイオリンが楽器の中で格段に多彩な「表現力」を持つ一番大きな理由は、「エネルギーが持続して加えられる」というところにその秘密があります。 打楽器でもピアノでも、発音体を振動させるためのエネルギーは一瞬しか加えられません。打撃を加えられた後は、慣性力により音が持続(減衰)するだけです。つまり、次の打撃が加えられるまで新たなエネルギーが加わらないため、音は単調な変化しかしないのです。しかし、バイオリンでは、弓から常に新しいエネルギー(つまり弓は、連続して弦を打撃している)が加わるため、一瞬の間もなくバイオリン「音色/トーン」は変化し続けることができるのです。複雑な変化が連続(持続)する事でバイオリンは、他の楽器よりも格段に多彩な表現力を手に入れられたのです。 このように弦を弓で擦るという方法で音を出す楽器は、バイオリンだけではなく各国で様々な形で発展しています。身近な楽器では、馬頭琴、鼓弓などが該当します。これらの楽器も打楽器や鍵盤楽器、吹奏楽器に比べて「音色/トーン」が複雑で表現力が多彩です。このように楽器が地域を越えて「同じ発展」を遂げたことから、音に対する人間の感覚(捉え方)が万国共通であることが伺えます。 話をソフトに戻し、いくつかのソフトを私なりに評しましょう。バイオリンの話をしたので、まず始めにバイオリンのソフトを選んでみました。まずナタン、ミルシテインの「無伴奏バイオリン、ソナタとパルティータ/輸入盤、2枚組、グラムフォン... 続きを読む
逸品館メルマガ053「響き、音色/トーンの重要性・その2」
前回のメルマガで「音色/トーン」と音楽の表現の関係について書きましたが、嬉しいことに旧知のお客様から次のような内容のメールを頂戴いたしました。 「いつもメルマガ楽しく拝見しています。いつも主張しておられること、全く同感です。私もアマチュア合唱を23年続けています。よくコンサート、アマの演奏会にも行きますが、人を感動させるのは演奏する人が何を言いたいのか(表現したいのか)です。それが音楽的に格調性を持っているか、つまり演奏する指揮者、演奏者伴奏者・・・・・の人間性・価値そのものが演奏を通じて聴く人に感銘を与えるか否かなのです。オーディオも、全く似た側面があり、仲間同士で聴きあうとき、究極は(=あるレベルを超えた時)オーナーの人間性を聴き合う事になることです。社長の主張される、オーディオの制作者(=設計者)の音楽性・人間性が評価される、と思っています。そういう意味で、つまりオーディオは人現性をさらけ出すという意味でおもしろくも、一方では、特にプロは怖さもある、と言うことです。」この意見には、私も全く同感で、音楽(オーディオ)の持っている芸術側面を端的に言い表していらっしゃるのではないだろうか?と思うのです。 音楽を演奏するのは、ある意味で自伝を書くのと同じです。なぜなら、演奏者が楽器を奏でると言うことは、自身の内面、内に秘めた「心象」を音に変換することに他ならないし、空間に放たれた音は、言葉より遙かに雄弁に演奏者の心象を表すからです。演奏者は、意図する、しないにかかわらず、演奏中は常に、自身が選んだ「音」によって「自分の内面」をさらけ出してしまうのです。なぜ「音」がこれほどまでに雄弁なのか?それは、音楽が元々その目的、つまり言葉では伝えきれない心象を音に変えて伝えるために生みだされたからなのです。 http://www.ippinkan.co.jp/setting/audio1_1.html... 続きを読む
StereoSound(ステレオサウンド) 164号「響きこそ 音楽そのものである」
響きこそ 音楽そのものである2004年末発行の本誌に「ハイエンドオーディオの終焉」という衝撃的なタイトルで高級オーディオの現状を憂う広告を掲載してから3年が経過しました。その間ハイエンドオーディオ製品(スピーカーを除く) … 続きを読む
逸品館メルマガ052「響き、音色/トーンの重要性・その1」
今月発売のステレオサウンドに「響きこそ音楽そのものである」と銘打った広告コラムを掲載しました。弊社HPには、すでに掲載済みなのでご覧になられた方も少なくないと思います。 http://www.ippinkan.co.jp/column/stereosound164.html このコラムに書いたように、最近はつくづく「響きを殺さず生かす」ことが大切だと実感しています。今月、AIRBOWからPM8001/StudioとPM6001/liveという2機種のプリメインアンプを発売しましたが、これらのモデルにも、この考えを取り入れ「回路で生まれる響き」を生かしながら音を作っています。 測定器では、「響き」は「歪み」として計測されます。その「歪み」が音楽にとってプラスに作用するか?マイナスになるか?それを判断できるのは、音楽を感じられる人間だけです。このようにオーディオ製品は、電子回路であると同時に楽器でもあるのです。オーディオ製品の楽器としての性能を確かめ、それを練り上げる唯一の方法は、「耳でアンプ(オーディオ製品)を作る」というやり方しかありません。 この方法は、昔から行われてきたことですが、最近新発売されているデジタルアンプの綺麗だけれど無表情な音を聞いていると「なぜこれほどまで心に響かない製品を作れるのだろう?」、「これらのアンプは本当に人間が聞いて作ったのだろうか?」と心底疑問を禁じ得ないことがあります。中身が薄っぺらになりつつあるのは、オーディオ製品に限ったことではありません。レストランやラーメン店の食事も然りです。どこに行っても「同じ味」。レトルトや冷凍食品を調理して、それが「料理です」と言われても、私は納得できません。きちんとトレーニング(修行)を積んだ料理人が、心を込めて作る食べ物が「料理(お袋の味も立派な料理!)」であって、インスタントに量産する食べ物は、料理とは呼べないと思うのです。 ただ、オーディオと違ってレストランが良心的なのは、インスタントな食事しか出さないレストランは「価格もそれなり」だと言うことです。マクドナルドには、マクドナルドの価格に釣り合った「味(パフォーマンス)」が存在し、そう言う意味ではバランスが取れているし、お客様は価格に応じてレストランを選べば、大きな外れなく価格相応のサービスが授受できるという点では、オーディオ業界よりも「良心的」だと思えます(ただし、安くても体に悪い添加物が入っているような食べ物を出されては別ですが)。 私から見れば、最近発売される「デジタルアンプ」の多くは、レトルトや冷凍食品と同じレベルにしか思えません。見かけは綺麗ですが(聞いた感じの音はよい)深み(音楽の表情)が足りないからです。これらは、使われている技術こそ最新ですが、音楽生成装置として考えた場合、旧来のアナログアンプに劣る(より安いアナログアンプよりも音が悪い)その内容は実に稚拙だと言わざるを得ません。現時点でデジタルアンプがアナログアンプに勝っているのは、発熱が少ないこと、消費電力が小さいこと、コンパクトなことのこの3点だけではないでしょうか?この長所を生かし、TV用のアンプや、携帯電話、パソコンなどの「家電品、家電情報機器」にデジタルアンプを搭載することは理解ができます。デジタルアンプの音をアナログアンプに置き換えるなら、フィードバックを多く掛けたアナログアンプの音に似ています。フィードバックを増やすと測定上の歪みは減りますが、音が無表情で冷たくなります。この冷たさを嫌って「ノン・フィードバック(無帰還)」のアンプを賞賛していたはずの、オーディオメーカーがなぜデジタルアンプを嫌わないのか?理解に苦しみます。デジタルアンプを「本物の味」を求められる「ピュア、オーディオ」に導入するのは、まだ時期尚早ではないでしょうか? ... 続きを読む
逸品館メルマガ051「PS3は、本当にすごいのか?」
地球温暖化の影響か?最近は、AV機器の大敵「雷」はひどくなる一方です。「落雷」による被害防止のサージフィルター付き電源を使うと一定の効果はありますが、絶対に大丈夫というわけではありません。 https://www.ippinkan.com/OP_OMT/op_oat_page1.htm#P25 山間部に関わらず、雷が近くに落ちたことのある経験をお持ちなら、電源ケーブルを抜く!これが絶対に安全な方法です。転ばぬ先の杖、備えあれば憂い少なしです。 いよいよ期待の高画質プラズマTV“KURO”が発売されました。配達、下取り(壊れたTVでも下取り可能)などのサービスを準備しています。詳しくは、下記HPをご覧の上メールなどでお尋ね下さいませ。 https://www.ippinkan.com/pdp_lcd/pdp_lcd_page1.htm HDMIの画質の検証でPS3(最新のファームウェーアーに書き換え済み)をじっくりと見てみました。メディアがこぞって、これはすごいすごいと言っていますが、本当にそうなのでしょうか? 私の感想は、ある意味では“YES”。ある意味では“NO”です。 まず、すごいと言われているその音質ですが、これは言われているほどは大したことはありません。数万円程度のCD/SACDプレーヤー、あるいはユニバーサルプレーヤーの音質と大差ないレベルに思います。もちろん、逸品館推薦のCDプレーヤーの方が比べものにならないくらい、いい音です。画質は、Panasonicの20万円弱のブルーレイ・プレーヤーと見比べました。PS3に搭載されている画像処理エンジンのスペックから推察しても、画質が良いのは想像できますが、圧倒的に“PS3”が高画質でした。しかし、それはあくまでも「静止画」の状態での評価です。 PS3の画像は、透明度も高く、解像度も高いのですが、PS3の画質には「深み」が欠けています。いかにも!デジタルチックな画質です。そして、静止画の解像度が高いことが裏目に出て、動画の動きがとても不自然に感じられます。もちろん、それでも比較したPanasonicよりは、良いところもあるのですが、同じソフトをDVD(AIRBOW... 続きを読む