みなさま、こんにちは。
いよいよ3月も半ばを過ぎ、大阪の桜開花まで、もう2週間です。春に似合う、あの優しい色合いに心が和みます。
「オーディオ」という言葉は、PCや家電の世界でも音響系のインタフェイスを「オーディオ」と呼んでいるためか、一般に広く知られているように思います。一般の人たちが想像するオーディオのイメージは、数千円から高くても数万円程度の機器ですが、「実用的」にはそれくらいの価格の製品でも十分使えます。
けれど、私達が思い浮かべる「オーディオ」は、それよりも遙かに高価です。だから、おいそれとは買い替えられないし、選択を間違うと痛い思いをすることもあります。
高級オーディオの購入時には、後悔したくない、そう度々買い替えられないから、「高い製品が間違いない」と考えがちです。それは一理あるのですが、「高い物ほど良い」が正しい選択ではないことがあります。オーディオを車に例えるなら、最も実用的な車は「軽自動車」かも知れません。スペースファクターに優れ、維持コストも安いからです。けれど、フェラーリのように2人しか乗れないのに数千万円もするスポーツカーもあります。軽自動車とフェラーリが違うのは「趣味性」という付加価値を持つところです。さらに細かく見ると「スポーツカー」にもいくつかの種類があります。市街地でそこそこスポーティーに走る車と、サーキットで一番速い車。似ているようで全然違います。では、高い車ほど速いのか?それも違っています。
高級車と高級オーディオで共通するのは、「付加価値をどこに求めるか」で選択する「道具」が変わることです。これが価格よりも重要です。実際のオーディオ選びを考えましょう。「オーディオ選びはスピーカーから」と言われますが、これは正しいと思います。なぜなら、アンプはスピーカーとのマッチングが大切だからです。この「スピーカー選び」では、どれくらいの「音量」で聞くか?が最も重要になります。小さなウーファーでも低音はある程度出せますが、音量を上げると「ウーファーのストローク(前後移動量)」が大きくなって、低音がぼやけます。けれど、大型のウーファーなら音量を上げても「ウーファーのストローク」が小さいので、低音がぼやけにくくなります。
もちろん、ネットワークの設計や、品質(価格)などで違いはありますが、いくら高価なスピーカーでもウーファーにはある程度の口径(あるいは面積)がなければ、大音量時の良好な低音再現は物理的に難しくなります。また、「スピーカーの速度感(リズム感)」と「残響感(艶やかさ)」も重要です。スピーカーの速度感を早くする(低音を素早く収束させる)ためには、スピーカーキャビネットの共鳴を少なくする必要があります。けれど、キャビネットの共鳴が少なくなると「残響(エコー)」が短くなり、音の広がりや艶やかさが減少する傾向があります。
音楽に当てはめて考えるなら、リズミカルな音楽を聞くためには「速度感」が重要ですが、弦楽器やボーカルのように艶がより表情を豊かにする音楽では「残響」が「速度感」よりも重要になります。車と同じようにオーディオ機器の設計でも、その味わいとして「相反する要素」があり、結局は「どれか」を選ばざるを得ないのです。あるいは、「どちらかを犠牲にすることで、どちらかを際立たせている」とも考えられます。
ありのまま、できるだけ多くの音を記録し再現するのが「良い」とされていますが(メーカーがそのように宣伝していますが)、それは間違っています。ありのままを記録し、再現するなら「生演奏」には、絶対に敵いません。けれど、そこで何らかの「取捨選択」を行うことで、記録は「芸術」になります。「芸術」の世界で重要なのは「情報の多さ」ではなく、「取捨選択の技量」です。
高価なオーディオ機器は、低価格な機器よりも音が良いでしょう。けれど、「記録」と「芸術」が異なるように、高価なオーディオ機器で聞く音楽が、常に低価格の機器を上回るとは言えません。それは「何を切り捨てるか?」によって「何を残せるか?」変わるからです。
ご自身にマッチするオーディオ機器を「選びたい。知りたい。」とお考えなら、逸品館をご利用ください。
万が一、担当者の知識では、まだ納得できないと感じられたら、担当を通じて「代表... 続きを読む