みなさま、こんにちは。五月雨、五月晴れ、2つの言葉がありますが、今年の5月はスッキリと晴れるでしょうか?それとも雨模様が続くのでしょうか?自然はいつも謎だらけです。 謎と言えば、私が本格的にオーディオに取り組んでから30年以上が経過しましたが、その間メーカー製品の音質チェックだけではなく、逸品館オリジナル・チューニングモデルやAIRBOWの開発を続けてきた中で、オーディオの「謎」がかなり解明されてきたように思います。 私の結論は、「響きとの共存」です。 オーディオ技術は「原音追求」を目標として進んできました。常に「歪み」は悪者とされ、それを排除することこそが「善=高音質」であるとされています。けれど、その考えが「オーディオの発展」を大きく阻害しています。 すべてのオーディオ機器は、「振動」の影響から逃れられません。 オーディオケーブルの材質を「銀」にすると、銀線特有の音を感じるようになります。これは、物理的、あるいは電気的な影響を受けて「銀が振動する」ことによって発生していると考えられます。また、絶縁体の材質や密度もケーブルの音質に大きく影響します(例えばマグネシウム)が、これらは、電気信号が流れる時の「導体(銀)の振動モードの変化」によるものだと考えられます。そして驚いたことにデジタル信号の伝送でも、それ(振動による音の変化)は発生します。 audioquestは、最上級ケーブルの材料に「純銀」を使います。USBケーブルでも同じことから、彼らはケーブル材質の影響をアナログとデジタルで同一に見ていることがわかります。オーディオ機器に使われる材料、ケーブルだけではなく、キャパシタや抵抗、半導体などすべては振動の影響を受け「共振(共鳴)」が生じています。測定限界値以下のこの「僅かな振動」が再生音に大きな影響を与えることは、自分自身の音質チェックや、あるいはイベントでのお客様の反応から何度も経験・確認してきました。もしかすると人間は分子や原子レベルの振動すら感知できるのではないだろうかと思えるほど、測定限界値を遙かに下回る「振動の影響」をはっきりと認識していることに何度も驚かされてきました。 実際にスペックを盲信し、「振動=歪み」が下手に軽減された装置、例えば振動箇所の少ない「レーザーターンテーブル」や、カンチレバーのない一部のカートリッジの音が「いかにやせ細ったつまらないものであるか?」を知れば、オーディオ機器で発生する「振動」が、再現される音楽をより豊かにしていることを再確認でき、歪みを排除することが必ずしも「音を良くする(より良い音楽を再現する)方向」に向かわないことが理解できるでしょう。 他方、TADのハイエンドモデルほど徹底的に振動対策を行えば、普及期では再現出来ない「微小信号」まではっきりと再生されるようになり、「制振」の効果は表れます。けれど、それは「例外的なハイエンド機器」のみで実現する現象であり、少なくともほとんどのオーディオ機器は「振動」の影響から逃れられません。だからオーディオは「歪み=振動」を排除するのではなく、むしろそれを利用し共存する方法を考えるべきです。 次回のメルマガでは、私の考える「振動の利用・共存」を書いてみたいと思います。続きをお楽しみに! ——————————————————————–●... 続きを読む
機種名・キーワードで記事を探す
-
最新の投稿
- 2026年10月10日号|逸品館メルマガ臨時号|YouTube聞き比べアンケート 2026 年 10 月 10 日
- 逸品館メルマガ2026年10月9日号 2026 年 10 月 10 日
- 逸品館メルマガ2026年10月2日号 2026 年 10 月 3 日
- 中古品が入荷しました! 2026 年 9 月 27 日
- 2026年09月26日号|逸品館メルマガ|ピアノの配置とROKSAN比較試聴 2026 年 9 月 27 日
メルマガ・試聴情報を探す
記事の価格・在庫・キャンペーンは掲載時点の情報です。最新情報は各販売サイトでご確認ください。
年月から記事を探す