新製品ESOTERIC C-03を試聴致しました。

新製品ESOTERIC C-03試聴機が届きましたので試聴致しました。

ESOTERICはこれまでCDやユニバーサルプレーヤーの高性能再生機メーカーとして注目を集め、質の高い製品を数多く世に送り出してきた事で知られるメーカーです。

そのESOTERIC から今回遂にプリアンプが発売となりました。パワーアンプはA-70(5月16日生産完了)というモデルが既に存在していましたが、プリアンプは今回が初めてとなります。

ここ暫く音質の良いプリアンプが国産、海外製品合わせても数える程しかなかったので期待が高まります。試聴にはあまり時間が取れなかったのですが、聴き慣れたソフトで鬼束ちひろの「月光」を聴いてみました。まず最初に感じたのは非常にS/N感が良く緻密な音もハッキリと聴こえてくる事です。全体的な質感も非常に高く、最近のプリアンプの中でもトップクラスの音質だと感じられました。音質傾向としては情緒豊かに聴かせるタイプではなくディスクに入っている情報を克明に描き出します。だからといって無表情になる事は決してなく、色々な感触が良く伝わってきます。アンプ自体の質感で楽しませてもらうのではなく、自分なりに使いこなしを楽しみたいという方には非常に魅力的かつ優れたプリアンプになると思います。

このC-03はデフォルトの状態ではかなりゲインが低い様でボリュームをかなり上げないとあまり大きな音が出ませんでした。メニュー設定にゲインを+12dBアップさせる機能が付いているのでそちらでも試聴致しましたが、ゲインを上げない方が音の立ち上がりが速く、抜けもいい印象でした。このC-03はLOWゲインで使う方が持ち味が発揮されそうです。

久しぶりにお薦め出来るプリアンプが発売されて、ちょっと嬉しい気分です。

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