AUDIO BASIC(オーディオベーシック) 51号「音源はCDだけじゃない」

近年のデジタル家電・記録メディア超速進歩の中でCDは頑なにその形状を守り続け、当時定められた音声記録フォーマット「サンプリング周波数44.1KHz/量子化ビット数16bit」は今も変わらずそのままです。30年も変化しないデジタル関連製品が他にあるでしょうか?その旧態然としたCDにオーディメーカーがいまだに固執しているのが、今のオーディオです。現在、レコーディングスタジオでの収録に使われるデジタルフォーマットの主流は、48KHz/24bitだとご存じですか?一時、高音質なものとして96Khz/24bitが使われたこともありますが、今は編集などの利便性の高い48KHz/24bitに戻っています。CDの音声は、そこから44.1KHz/16bitに変換されて収録されますが、ここに大きな問題があります。48KHzから44.1KHzに音声をデジタル変換する時に「明確に音が悪くなる」のです。そのため、高音質を狙うスタジオでは、必ず音声を一旦アナログに戻し(D/A変換)再びデジタルに変換する(A/D変換)という面倒な方法で音質の劣化を極力抑えているのです。
ところで、DVDビデオソフトに収録されている48KHz/16bitのステレオトラックの音を本気で聞かれたことがありますか?逸品館が作るAIRBOWのDVDプレーヤー(ユニバーサル・プレーヤー)の音を聞かれれば、その素晴らしさに驚かれることでしょう。CD/SACDを演奏した時に、同価格帯のCD/SACD専用プレーヤーを上回るのはもちろん、DVDビデオソフトを演奏しても「CDを圧倒する高音質」が実現するからです。
話は変わります。ネットワークの普及がさらに進むとメディア流通は、「ネットワーク配信」に変わると予想されます。携帯電話のダウンロードサイトはすでに盛況ですが、ハイエンドオーディオファン向けにクリプトンが「96KHz/24bit音源による高音質配信」を今年6月から開始するのは、「CDを超える高音質がネットワーク配信で実現する新しい時代の先駆け」となるかもしれません。オーディオ音源のディスク・メディアからの脱却を促進するのは、ネットワーク配信だけではありません。すでに店頭でCD-Rメディアをほとんど見かけなくなって久しいですが、それはCDもHDDやメモリーに録音してから、聞くことが多くなったからです。
このように、すでに身近で実現しつつある音楽ソースのディスク・メディアから脱却を考えた場合、LANでHDDから直接音声・画像データーを送受信可能なDLNA対応機器のメリットは非常に大きく、同じ理由でUSBデジタル端子も今後のオーディオ機器に必須となるでしょう。
逸品館は、この「CDじゃないメディアの高音質の追求」を応援するために、現在発売されている他メーカーの最高機種よりも遥かに音が良い「超高音質DVDプレーヤー」「超高音質AVアンプ」を開発、AIRBOWとしてご用意しています。このように逸品館は、オーディオの未来に向けAIRBOW製品を通じ「CDじゃないメディア」によって、デジタルミュージックが超速の進化を遂げられることを、どんどんアピールしたいと考えています。

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