AIRBOWミュージックサーバーMSS(MSP)/MSHDをメディア・サーバーでの使い方

皆様こんにちは!

前回から少し間が開いてしまいました…申し訳ございません。

今回はMSS(MSP)/MSHDの持つサーバー機能・使い方についてご案内します。
現モデルのOSはVer.3になっており、DLNAメディアサーバー管理ソフトに「musica」が追加更新されています。
※以前のMediatombも変わらず使用出来ます。
大きな違いは後述しますが、ひとまずはメディア・サーバーとしての設定方法からご案内させて頂きます。

~その前に~

最近のAVアンプやネットワークオーディオ再生機能を案内する際に「DLNA」という言葉が良く出ますが…
そもそも「DLNA」とは何か?

DLNAとは…「DLNA」(Digital Living Network Alliance)とは、2003年に設立された、家電やパソコンなどの機器の、相互接続を容易に可能にするためのガイドラインを作成している業界団体のこと(Googleのトップに出ます。)
PCとデジタル家電をつなぐこのガイドラインに沿った製品に”DLNA”のマークが記載されます。
ただ、あくまでガイドラインの為、全てのDLNA対応機器同士が認識し合えるわけではないので注意が必要です。

準備するもの(必須編)

・DLNAに対応したプレーヤー・AVアンプ(NA8005/STUDIOやSR6008/Special等)
・CDを取り込む・送り出す別のPC(今回はメディア・サーバーとしてご案内しますので、MSHDでのリッピング方法はまた後日に)
・LANケーブル(機器の数に応じた)

準備するもの(あったら便利編)

・HDMI入力に対応したディスプレイ
・USB接続のキーボード・マウス

・(家庭のLANネットワークに空きのポートがない場合)ネットワーク・スイッチング・ハブ

ひとまずは上記があれば大丈夫です。

 ~接続方法

家庭のインターネット・ネットワークにMSS(MSP)/MSHDと、DLNA対応機器を接続して頂くだけで結構です。

操作方法

電源ケーブル・LANケーブルを接続し、本体の電源を入れます。

次にインターネット・ネットワークに接続したPC(今回はWindows機)から確認します。

マイネットワークを確認すると「AIRBOW-○○○」という名前で新しい機器が追加されているのが確認できるはずです。
確認出来ない場合は「F5」キーを押して更新するか、Windowsを再起動してみてください。

 ※今回は「AIRBOW-F217A」ですが、これはPC毎に異なります。

 「コンピュータ」に表示されている「AIRBOW」PCをクリックしていくと下記のように階層を進んでいきます。

「share」…シェアフォルダですね。

 「dlna」「itunes」「lost+found」「mpd」
※使用するのは「dlna」フォルダです。


「audio」「photos」「video」
※オーディオ用には「audio」フォルダにファイルを保管します。
※映像用には「video」フォルダにファイルを保管します。

 「audio」フォルダ内にメディア・サーバーとして再生したいファイルを送ります。
※今回はフォルダを新規作成し、ファイルを送りました。

MSS(MSP)MSHDシリーズはこのように、通常のPCネットワーク上のやりとりのようにファイルの保存・移動が行えます

次にDLNA対応機器で認識できるように設定を行います。

①マイネットワーク上で「メディア機器」項目に表示されている「AIRBOW-○○○」を
マウス右クリック→「プロパティ」を選択。

 ②”IPアドレス”に表示されているIPアドレス「192.168.○.○」をどこかにメモする。
※このIPアドレスはあとで必要になります。


 ③インターネット・ブラウザを起動して、 アドレス欄に「http;//192.168.○.○:50500」と入力。(MozillaFire-Foxがメーカー推奨)
ここで先ほどのIPアドレスが必要になります。

④Mediatombの画面にログインします。

 ⑤下記写真の参照して「Filesystem」をクリックする。

⑥「Filesystem」→「contents」の順にクリック。

⑦右上の[+]印をクリックする。

 ⑧DLNAサーバーで認識させたい対象となるフォルダを指定し、データベースへの登録設定を行う。
(登録の設定は下図のカッコ内に記載しました。)

以上でDLNA機器から指定したフォルダの中身が認識できるようになります。

さて、次は実際にDLNA対応機器から認識できているかを確認します。
※今回は見た目がわかりやすい、YAMAHAのツール「NetworkPlayerController」を使用。 ※また、ネットワーク・オーディオで使用する事を前提に以下は進行します。

①ソフトを起動。


 私(北野)の自宅環境で実験をしつつ撮影したため色々写っていますが…
・「AIRBOW-F217FA」
・「個人NAS(データ用です)」
・「個人PC」
・「musica-F217FA」
・「バックアップNAS」
上記を確認頂けるでしょう。

ここでポイントとなるのが「AIRBOW-F217FA」=「musica-F217FA」である点です。
MSHD(ver.3.0)で搭載したmusicaもDLNA管理ウェアの為、DLNA対応プレーヤーからはまるでDLNAサーバーが2台存在するかのように認識するのです。

使い勝手や、フォルダの見え方は次のとおりです。
※音質等は後述します。
②「AIRBOW-F217FA」での認識のされ方

 「Audio」「Media Directory」「Photo」「Video」となります。

1)「Audio」を選択する
以下は飛ばして④を確認下さい。

2)「Media Directory」を選択すると下図のフォルダへ移動します。

「contents」のみ。選択する。

 「Audio」「Photo」「Video」→「Audio」を選択。

③「musica-F217FA」での認識のされ方

  「Audio」「Photo」「Video」→「Audio」を選択。

 ④「Audio」フォルダを確認(共通です)

 先ほど作成したフォルダが認識出来ており、音楽ファイルが再生できればデータベース登録に成功です。
『オーディオデータが認識できない』場合は先程の手順をもう一度確認して下さい。

特にデータベース登録設定方法を要確認です。
『認識できているけど再生ができない』場合はプレーヤーが対応しているファイルか、そうでないかを確認して下さい。

◯音質テスト(16bit/44.1kHz:wav Queen『we will rock you』)
 今回は自宅環境で視聴しました。

「AIRBOW-F217FA」→「CD-N500」で再生
滑らかで潤いのある表情。
声も色気があり、楽音も自然な広がりです。

「musica-F217FA」→「CD-N500」で再生
メリハリが効いた音がクッキリした表現。

ロックやポップスはmusicaの方がエネルギッシュで楽しめます。

今回はメディア・サーバー機能・使い方の紹介をさせて頂きました。
次回は高額NASとの比較記事をご案内させて頂きます!

 

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