-
最新の投稿
-
女子部はみんなFF派!ファイナルファンタジーXIII
「メルマガ」タグアーカイブ
逸品館メルマガ076「“安くて美味い”それが大阪」
皆様こんにちは。大阪は、暖かく春の兆しが感じられるようになってきました。桜もちらほら咲いているところがあります。桜と言えば、いつも「ここの桜が一番先に咲く!」という木はありませんか?私の自宅の近くには、気の早い奴が一本あって毎年他の桜よりも決まって一週間早く花が咲きます。日当たりのせいなのか?土のせいなのか?それとも突然変異種なのか?定かなことは、わかりませんが、その桜が花を付けると「春が来たんだ~」と実感する、個人的な「春」のバロメーターです。皆様の春のバロメーターは、如何でしょうか? さて、ここしばらくちょっと難しい話ばかり続いていたので今回のメルマガは趣向を変えて「商売人らしい」内容にしてみました。題して”安くて美味い!”それが大阪! 次世代ビデオディスク戦争は、ブルーレイの勝利で幕がおりました。ブルーレイをご覧になられたことはありますか?記録できる情報量の飛躍的な向上でDVDよりもかなり綺麗です。しかし、ソフトによってはブルーレイよりも従来のDVDを綺麗に感じることがあります。ブルーレイの音質を聞かれたことはありますか?残念ながら、従来のDVDを良い音で楽しめる術を知っている我々の耳には「?」でした。スペックでは、従来のDVDソフトを圧倒的に凌駕しているブルーレイですが、現時点ではまだまだ「赤ちゃん」のようです。その高画質、高音質が生きる「ソフト」の大量発売までには、まだまだ時間がかかるでしょう。 最近、DVDの音楽ソフトが増えているのをご存じですか?映画ソフトは、「リージョンコード」の規制が厳しく、海外のソフトを国内向けに発売されたDVDで見ることは”普通”出来ません。しかし、廉価音楽ソフトのほとんどは、「リージョンなし」のものが多く、海外製ディスクでも国内向けのプレーヤーで再生できます。しかも、それらのディスクの多くは「CDソフトよりも安い」ことが少なくないのです(Amazonで買えます)。収録時間も長く、2時間近くのライブでも一枚のディスクに収録される。サラウンドで聞いてもステレオで聞いても楽しめる。などなどこれらの音楽DVDソフトには、CDソフトを越える魅力が山盛りなのです。 でも、DVDソフトはCDよりも音が悪いのでは?確かにそれは”一般的”には、事実です。しかし、逸品館オリジナルのAIRBOW製品には、その既成概念は通用しません。dtsならCDを遙かに超える高音質で、DD(ドルビー・デジタル)ですらCDに匹敵、あるいはそれを越えるほどの高音質で再生できます。最新のブルーレイよりも音が良い!と言ったら誰も信じないかも知れませんが、それも事実です。音質・画質は、単純に”スペック”で決まるわけではないのです。 例えば、CDプレーヤーにしても1万円のものもあれば、1000万円を越えるほどの超高価格プレーヤーもあります。双方のスペックは大差ありませんが、音質は?同じではありません。そんなことは、ちょっとマニアなオーディオファンなら誰でも知っていることです。ブルーレイとDVDソフトの音質・画質も同じです。それを再生するシステムによって、それを生かせるか?生かせないか?が決まるのです。では、プレーヤーやディスプレイは、高額なほど性能がよいのか?おかしな事にそれも違っています。同価格製品の音質・画質は、メーカーやモデルによって千差万別なのです。 どうせ買うなら「良いものを!」それは、誰も同じ考え”だと思い”ます。逸品館は、そんな「良い製品」をお捜しのお客様を応援します。また、ご購入になられた「製品」の性能をより良く引き出すための「お手伝い」は、私たちの最も得意な分野です。大阪には、全国一安くて美味い食べ物が多いと言われますが、専門店も同じです。”サービス精神旺盛をモットーとする大阪”の安くて良いものが手に入るお店、「逸品館」はそんなお店を目差しています。どうぞ、お気軽にお尋ね下さいませ。 ... 続きを読む
逸品館メルマガ075「リップシンクについて」
今年、5月9,10,11日の3日間東京で行われます「ハイエンドショウトウキョウ2008スプリング」に出展します。 http://www.hi-endshow.jp/ 今日のお話は、映像のリップシンクについてです。よろしければお付き合い下さいませ。 最近、映像の最先端の現場で仕事をしている知人と話す機会がありました。単刀直入に「ブルーレイについてどう思うか?」と尋ねたところ、新しいフォーマット(規格)には、新たな価値と魅力があるとストレートな答えが返ってきました。その通りです。 DVDとブルーレイの一番大きな違いは「細かい部分の描写」であると彼は言います。彼の主な仕事は、音楽の現場(コンサート)をビデオで収録することですが、ブルーレイによって細部の描写が緻密になることで「引いた絵(広角側の映像)」が使えるのがDVDとの一番の違いだというのです。例えば交響曲のコンサート(オーケストラ)を撮影するとき、従来のDVDの解像度だと全体を写したときに、一人ずつが一体何をしているのか?見えないけれど、ブルーレイ(ハイビジョン)で撮影すると、それが見えるので「アップを多用しなくても良い」というのです。... 続きを読む
逸品館メルマガ074「脳による補完の重要性(3)」
先号メルマガの終わりに、良い音と映像に触れると五感が自然にリセットされ、心と体が自然なバランスを取り戻す。と書きましたが、私はこれをとても重要だと考えています。私たちは、五感に頼って現実を認識しているからです。 私たちが感じている、認識している「現実」とは、五感から得た情報を元に脳の中に作り出したイメージにしか過ぎません。睡眠中に夢を見ますが、これは脳が記憶から得た情報を元に作り出したイメージです。情報源が違うだけで、脳が作り出すイメージということに差はありませんから、私たちには夢と現実の区別が付きません。私たちが感じている「現実」は、五感が得た情報そのものではないのです。同一人物が同じ状態に置かれたとしても、その時の気分や体調、直前に経験した出来事によって「現実の認識」に違いが生じるのはそのためです。 例えば同じ音でも繰り返して聞き続けると、段々と違った音に聞こえますが、それは「脳がその音を記憶」して、今聞いている音を補完し修正してしまうからです。繰り返し同じ音楽を聞き続けると、感覚が麻痺してしまい比較ができなくなります。同じ音源で聞き比べができるのは、せいぜい数回程度ですが、意外とこの事実は忘れられています。しかし、どこからどこまでが「真実」でどれだけが「脳が作り出した創造」であるか?音で区別が付かないように、私たちが認識している「現実」でさえもその「区別」は付かないのです。 話を視覚に移しましょう。視覚が錯覚(脳の勘違い)によって歪むことはよく知られています。「だまし絵」がその代表ですが、それを見ても私たちは「脳が現実を歪ませている事実」を全く認識できません。結果としてだまし絵に騙されます。もし、脳が五感の情報を歪ませていたらどうなるでしょう?全く気付かずに脳が作った「歪な世界」を現実だと誤認識してしまうことでしょう。 だから、この無意識下に行われている脳の情報処理を「自然な状態」に保つことが、正しい現実認識を行う上で非常に重要だと主張するのです。成長期の子供がゲームなどを続けることで、正しい現実認識ができなくなるという問題が指摘されていますが、ゲームだけではなく普段見聞きする音や映像からも私たちは大きな影響を受けています。 特に集中して見聞きする「オーディオ、ビジュアル」の「質」が自然か?不自然か?は、非常に重要です。不自然に強調された音や映像を見続けていると「疲れる」のは、脳が強調された歪みを元に戻そうとオーバーワークになるからです。 もし、「不自然な音や映像」を見続けても違和感や疲れを感じなくなっているとすれば、それはかなり危険な状態です。私たちに生まれながらに備わっている「自然な感覚」が鈍くなってしまっているからです。そんな時には、五感をリセットして欲しいと思います。アウトドアで体中に自然を感じれば、私たちの五感は自然にリセットされます。感覚がリセットされれば、気分や体調も替わるはずです。 前号では、また「いい音」や「良い映像」を受け止めるためには「正しい経験」が重要だと書きました。それは確かにそうなのですが、この話も誤解を避けるためには、補足が必要だと思うので書き加えます。 人種の判別を例にします。ヨーロッパ人やアメリカ人から見れば、私たちアジア系の人間はすべて同じに見えると聞いています。アメリカのドラマを見れば、明らかに韓国系や中国系と思われる人種が日本人として登場することから、この話が間違いでないことがわかります。では、彼らには「人種を見分ける力」が備わっていないのでしょうか?そんなことはありません。逆に彼らが容易に判別できるアメリカ人とヨーロッパ人の国籍の判別が、我々アジア系の人種には難しいはずです。つまりそれぞれの「判別能力」が問題なのではなく、「普段触れている情報=経験」が細かい部分の判別(判断)にとって、非常に重要だということがこの例えからわかるはずです。 音や映像、芸術の鑑定もそれとほとんど同じです。普段どれだけ「判別するために必要な情報に触れているか?=豊富な経験があるか?」が細かい部分の判別を正しく行うために、非常に重要になるのです。個人の能力差が問題とされるようになるのは、それよりもずっとずっと先の話です。 しかし、それはそれとして「良い音楽を聞き、映画を観たときの感動」は、何物にも代え難い喜びです。そしてこの仕事を通じて、それがお客様に伝わったときの喜びはそれよりもさらに大きなものです。うるさいことも言います。偏ったことも、間違ったことも言います。私はただの人間だからです。でも、人間だからこそ、言葉に心を込めなかったことは一度もないつもりです。わからないことは、尋ねてください。それができるかどうかはわかりませんが、全力でお客様のお力になりたいと、逸品館のスタッフは常に考えています。 ... 続きを読む
逸品館メルマガ073「脳による補完の重要性(2)」
(前号から続く) しかし、CDのようにまだ私たちが「聞き取れる」あるいは「感じ取れる」範囲内で急峻に高域をカットするなど「音をイレギュラーに操作(音を不自然に加工)」すれば、私たちが「スムースに音を復元できなくなってしまう」可能性が高まります。逆に「イレギュラーな部分(不自然な部分)」を隠すほうが、かえって「スムースに音を復元できる」とは考えられないでしょうか?これが、前3回のメールで説明したかった「意図した音質の劣化によって、逆に音質は向上して聞こえる」と言うことなのです。... 続きを読む
逸品館メルマガ072「脳による補完の重要性(1)」
先号のメルマガでNTTが行った「ノイズによるマスキング効果と音の聞き分けの関係」について少し触れました。流して読まれた方もいらっしゃるかも知れませんが、実はこの「想像する」という人間の能力が音や映像の認識に非常に大きな役割を果たしているのです。というよりもこの「想像する」・「予想する」という脳の働き抜きでは、私たちの認識能力はほとんど発揮できないのです。 では、人間が持っている「想像、予想」という能力について形を変えて分かりやすく説明しましょう。キャッチボールをしたことがありますか?最初は上手くいかなかったはずです。自転車に乗ったことはありますか?これも最初は上手くいかなかったはずです。運動能力が向上するためには「繰り返しその動作(運動の状態)を記憶する」ことが非常に重要な鍵を握っています。 私たちの神経ネットワークと脳の判断の速度は、パソコンなどに比べると圧倒的に遅く、例えば熱いものに触れたとして、その厚さを指先に感じて、それが脳に伝わり、指を引っ込めるまでには、コンマ数秒の時間がかかります。インターネットで「反応速度測定」と検索すると、反射の速度を測る簡単なゲームが見られますが、視覚で捉えた現象に基づいて身体が反応するまでには、平均で0.25秒の時間がかかります。私は、レーシングカートを運転しますが時速100Kmで走るレーシングカートは、0.25秒で約7m近く進んでしまいます。しかし、熟練したドライバーは、その速度でもコースを10cmもずれることなく走れます。カートが10cm進むときに必要な時間はたった0.004秒なのです。そして彼らのラップタイムの誤差は、一周当たりたった百分の数秒でしかありません。つまり、私たちは熟練することで肉体感覚の限界を遙かに超える50~100倍近い速度で正確に反応できるのです。この驚くべき能力は「記憶/経験」抜きには説明できません。 レーシングカートやレーシングカーの操縦では、反復練習によって大脳ではなく小脳が運動に対する肉体の反応を記憶するため、反射が無意識に起こるようになって反応速度が大きく高められることが科学的に解明されています。しかし、この理由だけでは、ハードウェアー的には0.1秒にも届かないほど鈍い人間の反射が0.001秒近くまで向上する理由を完全に説明できません。練習による「記憶」だけではなく、そこでは「予測」という脳の働きが非常に重要な役目を担っていると考えられます。 初めて自転車に乗ったときのことを思い出してください。最初はフラフラと、前に進まずにすぐに倒れてしまったはずです。これは、自転車に対する肉体の反応を「大脳(意識下)」で行っているため反応速度が0.1秒以上かかっているためです。しかし、何度も練習をすると「無意識」に自転車を傾かせずに走れるようになります。さらに習熟すると、まるでスタントまがいに自転車に乗れるようになります。これはすべて「経験(反復練習)」により「運動の法則を脳が記憶」し、その記憶を元に「脳が次の状態を予測」しているからなのです。脳が指示を与えてから、身体が動くまでに0.1秒かかるならば、身体の動きが必要とされる0.1秒前に必要な肉体の動きを脳が指示すれば、時間差を克服できます。脳は、このように「次に起こることを正確に予測」することで、事前に身体を反応させているのです。しかし、この反応は無意識に起こるために、私たちは、それがどのようなプロセスで起こっているのか?知ることが出来ません。身体が予測し、先に動いていたとしても、私たちは「リアルタイムで動いている」としか感じていません。 次にキャッチボールでワンバウンドを受けることをイメージしてください。地面が平らで物理的に正しい運動をすると、つまりボールが地面で普通に跳ね返ると私たちはそれを受け止めることが出来ます。事前に完璧な予想が出来たからです。しかし、グラウンドでボールがイレギュラーなバウンドをすると、プロ選手でもボールを受けられません。それは、先ほどの説明から考えていただければ簡単におわかりいただけると思います。予想の付かないボールの動きに身体の反応速度が追いつかないからです。では、ボールの軌跡の一部を隠したらどうでしょうか?多分プロの選手なら、ワンバウンドした直後のボールの軌跡が見えていれば、そこから先ボールが消えたとしても、かなりの高い確率でボールを受けとれると思います。 何が言いたいのか?音を聞くときにもこの「記憶」と「予測」という脳の働きが非常に大きなキーを握っていると言いたいのです。ボールがイレギュラーな動きをしない=完全に地球上における物理法則に従って動いている場合には、私たちはその動きをかなりの高い精度で「予測」できます。同じ理由で、物理法則に従って音が発生する「アコースティック楽器」の音の変化を私たちは予想できます。予想によって「欠落した音」を補って聞けるのです。しかし、運動の予想が私たちに関知できなかったように、経験によって音が補われいい音になっていたとしても、私たちはそれを「単純にいい音」としか感じないのです。 AIRBOWの音質決定や音質の説明で「アコースティック楽器の音は判断に使えるが電気楽器の音は判断材料にならない」と繰り返し説明していますが、これは正にこの「ボールの動きの予測」と同じなのです。アコースティック楽器が音を出すとき、その音波の発生原理は「完全に地球上の物理現象」に合致します。つまり、アコースティック楽器の音であれば、情報が欠落しても=音質が劣化しても、それが音の動きを予想するのに重要な部分でなければ、欠落したとしてもかなりの高い精度で私たちは「元の音を脳内で復元可能」なのです。(次号に続く) ... 続きを読む