AudioAccessory(オーディオアクセサリー) 113号「熱い想いを伝えたい」

私は、接する人が「喜ぶ顔」を見られることが嬉しくてこの仕事を選びました。「オーディオ」は、「すこしでも良い音で音楽を聴こう」という目標に向けて「お客様の思い」と「自分の思い」をダイレクトに「結び合わせられる」数少ない職業の一つだからです。
私たちの仕事は、「オーディオ」を介して「演奏者」と「お客様」の「心を繋ぐ」こと。どんなに高いお金を払っても、「心が繋がらなければ」その機器には一銭の価値さえないと思うほどです。逆に、どんなに安くても「奏者の心がひしひしと伝わる装置」は、万金に値するでしょう。
人間は決して「お金で買える贅沢」で満足するのではありません。「経済」が与えてくれるのは、「生活の豊かさ」であって「心の豊かさ」ではありません。「心の豊かさ」は、お金では「売り買い」できないものです。だからこそ、私は「オーディオ」の販売を通じて「本当の豊かさ」をお客様に届けたいと強く願うのです。
かつて自分がそうであったように、「一つの音楽」・「一つのフレーズ」が「心の琴線」に触れ、眠っていた「感動」や「感情」が堰を切ったように一気に溢れ、忘れかけていた「生きる喜び」を取り戻す瞬間が、あなたにも訪れるように・・・
自分自身を本当に満足させるのは「お金で買える贅沢」ではありません。趣味だからこそ、楽しみだからこそ「金額ではなく内容の熱さ」が大切なのだと思います。多くの「趣味製品」がそうあるように、「オーディオ製品」には「精神性」が宿ります。だからこそ「機器の販売」を通じてお客様との絆が深まるのです。
先号では「オーディオが斜陽だ」と書きましたが、その原因の多くは「メーカー」あるいは「販売店」が「心の熱さ」を失ってしまった結果ではないかと思うのです。小手先の「デザイン」、新機軸の「機能」・「機構」だけで人の心は動きません。人の心を熱くするのは、ただ一つ。より「熱い心」だけなのです。
オーディオに「わくわくしない」と感じていらっしゃるなら、「逸品館」をお尋ねください。店の規模や安売り競争では、他店に負けることがあるかも知れませんが、スタッフの「熱さ」だけは、絶対どこにも負けることはありません。

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