ホームシアターファイル 49号「“意外に大きい!” 価格じゃない音の違い」

marantzから7月末に、各社から発売されている最高級一体型AVアンプとほぼ同価格のセパレートAVアンプ「AV8003/MM8003」が発売されました。発売前に音を聞けたのは「メーカーの発表会」だけで、自社の試聴室ではまだそれぞれを聞き比べてはいませんが、それでもこのセパレートAVアンプが他の一体型の製品よりも音が良さそうに思います。オーディオ製品でも高級機は、音が良いという理由でセパレート化されていますが、AVアンプでもそれは正しいのでしょうか?答えは、基本的にYESです。
デジタル信号を扱わないピュアオーディオアンプと違ってAVアンプの内部には、様々なノイズを発生するデジタル回路が収納されています。

例えば、画像回路やHDMI/LAN信号などのデジタルインターフェイスから発生するデジタルノイズは、音質を大きく損ねます。またそれらのデジタル信号を変換するDSPやDACのチップからもクロックノイズが発生します。これらのノイズは、プリアンプの部分で発生するのですが、AV8003/MM8003はボディーをセパレート化することで、パワーアンプ部のMM8003からデジタル回路を排除しました。ノイズの悪影響を受けやすいパワーアンプ部をプリアンプ部から分離することで、一体型とは比較にならない透明で繊細なピュアオーディオに近い音質が得られています。またセパレート化によって筐体サイズが拡大されたプリアンプ部は、空間を利用したノイズの影響を受けにくい理想的な回路設計を行い、一体型モデルよりも音質が改善されています。

しかし、一体型と同じ価格でセパレート型を作ったら「コストダウン」の悪影響で音が悪くなっているのでは?当然の疑問ですがご安心下さい。AV8003/MM8003は、基本回路をブロックごとにSR8002/7002と共用することで(いわゆる乗用車のプラットフォーム戦略とおなじ)、設計と動作検証に必要とされる初期コストを効果的に低減し価格を抑え、性能を上げることに成功しています。また、筐体を分けたことで「重量」も軽くなり、設置がずいぶんと楽になっているのも嬉しいことです。さらにこのアンプには「DLNA」という、LAN回線を介して映像と音声のコンテンツをHDDレコーダーやPC、あるいはNAS(外付けハードディスク)などと共有できる最新の機能が搭載されています。この機能を利用すればエアチェックした好きなハイビジョン番組をディスクに焼くことなく、手軽に高画質・高音質で楽しめます。このようにAV8003/MM8003は、最新で理想のAVアンプだと期待しています。

逸品館では、marantz製品をカスタマイズしたAIRBOWブランドのAV製品を製作していますが、その中でSR7002/Specialに注目してください。このモデルは、marantzがAV8003/MM8003で実現した「高音質化」を内部の改良という手段によって成し遂げた高音質の一体型AVアンプです。価格こそ30万円を切りますが新発売のAV8003/MM8003や先行発売されている50万円超の一体型AVアンプと同等以上の音質を実現しています。この製品にもご注目下さい。
AIRBOWについては先号の広告でも触れましたが、逸品館がAIRBOWのメーカーとして参加した「HI-END SHOW」で期間中実施されたアンケートの「最も興味深かった出展社」の項目で「逸品館がトップ」に選ばれました。これは、AIRBOWの性能と逸品館の主張が評価された結果です。それを踏まえ今年の10月10日~12日に開催される「HI-END SHOW」では、一部屋を借り切って「逸品館のノウハウ」を存分に味わっていただく予定です。必ず、お役に立てる自信がありますが、秋まで待てない!と感じられたなら、どうぞ今すぐ「逸品館」をお尋ね下さいませ。イベントよりも充実した設備と内容で、お客様のご来店をお待ち申し上げております。


 ホームシアターファイル 2008年 10月号 [雑誌]


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