「デジタル家電」の先駆けとなるCDプレーヤーが発売された1982年のデジタル技術と最新のそれを比べたことがありますか?当時のパソコン用最先端CPUのクロック周波数はわずか「6MHz/8MHz」で、演算ビット数は16Bitに過ぎませんでした。それは最新の携帯電話に搭載されるCPUのクロック周波数「1GHz」演算ビット数32Bitとは、比べられないほどの低性能です。記録メディアでは、3.5インチ・フロッピーディスク1枚当たりの記憶容量が1.44MBに増量されるのは1986年。最新記憶媒体のBDメディアの記録容量は25GB/枚ですから、その容量差は17000倍を超えます。 この超速のデジタル家電・記録メディア変遷の中にあってCDは、頑なにその形状を守り続けています。それはある意味で奇跡です。CDのデジタルフォーマット「サンプリング周波数44.1KHz/量子化ビット数16Bit」は30年前に定められた時のままです。この旧態然としたCDにオーディオメーカーはいまだに固執していますが、30年も変化しないデジタル関連製品が他にあるでしょうか?確かにCDに変わるメディアとしてSACDが登場し、時代の寵児ともてはやされたこともありました。しかし、昨今SACDの新譜はごく僅かしか発売されていません。
話は変わります。レコーディングスタジオで使われているデジタルフォーマットは、高音質なものとして96Khz/24Bitが使われることもありますが、主流は48KHz/24Bitです。また、映像機器(映画撮影)の音声フォーマットも48Khz/24bitが主流です。このように一般的にはあまり知られていないと思いますが、CDより音質が劣る携帯やiPodなどの「圧縮音声」は別にして、録音現場の主流は48KHz/24Bitもしくは96KHz/24Bitなのです。CDの音声は、これらの音源から44.1KHz/16bitに変換されて収録されています。しかし、ここに大きな問題があります。48KHzから44.1KHzに音声をD-D変換する時「かなり音が悪くなる」のです。そのためほとんどのスタジオでは、音声を一旦アナログに戻し(D/A変換)再びデジタルに変換する(A/D変換)方法で音質の劣化を極力抑えていますが、それでも収録された音質よりCDの音は明らかに劣化します。
DVDビデオソフトに収録されている48KHz/16Bitのステレオトラックの音を聞いたことがありますか?逸品館でその音を聞かれれば、その素晴らしさに驚かれることでしょう。しかし、どのオーディオメーカーもオーディオ専門店もCDよりDVDビデオの音が良いとは言いません。そして、彼らの販売するDVDプレーヤーがCDの音質を超えたこともありません。ですが、逸品館が作るAIRBOWのDVDプレーヤー(ユニバーサル・プレーヤー)は違います。CD/SACDを演奏した時に同価格帯のCD/SACD専用プレーヤーを上回るのはもちろん、DVDビデオソフトを演奏しても「CDを圧倒する高音質」が実現するからです。
また、今後メディア販売の主流は、「ネットワーク配信」に変わると予想されます。今年6月にクリプトンが「96KHz/24Bit音源による高音質配信」が始めるのは、その先駆けといえるでしょう。このように最先端の高音質は「CDじゃないメディア」で実現しつつあります。言い換えればCDのデジタルフォーマット「44.1KHz/16bit」の呪縛を逃れた時に「新たな高音質の世界」が開けるのです。これらの音源は、ディスクではなくHDDに記録されます。店頭でCD-Rメディアをほとんど見かけなくなって久しいですが、それはCDもHDDやメモリーに録音して聞くことが多くなったからです。このような音楽ソースのディスクメディアから脱却を考えた場合、LANで音声データーを送信できるDLNA対応のNAS(外付けHDD)のメリットは非常に大きく便利です。また、USB/LANデジタル入力端子は、今後のプレーヤーに必須となるでしょう。CEC CD3800、Esoteric SA50、marantz SA8001、などUSBを搭載するピュアオーディオ・プレーヤーの人気が他機種よりも高いのは、そのことを裏付けています。
逸品館は、この「CDじゃないメディアの高音質の追求」を応援するために、現在発売されている他メーカーの最高機種よりも遥かに音が良い「超高音質DVDプレーヤー」「超高音質AVアンプ」を開発、AIRBOWとしてご用意しています。5月22日から、有楽町で行われる「ハイエンドショウ東京2009春」では、AIRBOW製品のデモを通じ「CDじゃないメディア」によって、デジタルミュージックが超速の進化を遂げ、夢が未来へと大きく広がることをアピールしたいと考えています。
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